三吉神社
由 緒
御神徳
祭 神
更新履歴
項  目
主なる祭事
神社ニュース
祈祷コーナー
参拝者の横顔
梵天奉納祭
三吉節
鎮座地
木曽吉山
金山滝
神社の用語
日本人神道人
神  霊  人
さちむすび
神棚祭り
先祖祭り
文化・文明・宗教
あれこれ
平田篤胤翁
氏神だより
役立つリンク
おすすめリンク
人生に活語
ゆかりのリンク
秋田 リンク
ご近所のリンク
北方領土
編集者コーナー
竹島
尖閣諸島
●三吉節
 
三吉節は秋田市太平木曽石鎮座の当三吉神社に梵天奉納の際の唄であります。
 平鹿郡大森町八沢木にある保呂羽山波宇志別神社にまつわる唄が本の歌と言われます。
 作詞は、三吉の大神を創始した開祖辰傳之助翁が作ったと伝えられて居ります。
 後に赤沼鎮座の太平山三吉神社(里宮)などでも唄うようになりました。

歌詞の一番と二番は
一、私しや大平三吉の息子
      ジョヤサア   人に押し負け大きらい
ジョヤサア  ジョヤサア

二、伊勢に七度高野に八度      ジョヤサア   出羽の三吉に月参り
ジョヤサア  ジョヤサア

大蛇が横たわったように(太平山から手形蛇野に至る峯のように)なめらかに歌うのが本当の三吉節と聴かされて居ります。
 昔は、梵天を担ぎながら道中唄って神社に奉納したものです。

 最近、田中誠月、永沢定治、進藤勝太郎氏らが、威勢のよいように三吉節を偏曲したと聞かされて居ります。       近年、肝心要である歌詞の一番を飛ばして、二番から歌うような人が余所で見られます。何の歌であれ、一番を省略して二番から歌うなどということは特別の場合以外ありえませんし、正しくありません。まして神様に梵天を奉納する際の梵天歌であれば、尚更きちんと一番から正しく歌いたいものであります。

 一番目の歌詞の「私しや大平三吉の息子」という箇所の意味は、私は太平の三吉さんの子供ということであります。
 以前は、「太平」のことを「おえだら」と言っておりましたし、今でも年輩の方はそのように言ったりします。
「おえだら」という言葉がわからなくて、「太平」を語るべからずと言われたりするほど、太平では基本の言葉であります。

 太平で三吉さんをお祀りしている神社は、当神社だけでありますので、もう少し詳しく解説しますと、私は、太平で祀られている三吉さん(太平木曽石鎮座の三吉神社の神様三吉大神)の子供だよ、三吉さんと同じように、人に押し負けが大嫌いだよ、ジョヤサアジョヤサという意味であります。

 ジョヤサの意味は、はっきりしていませんが、 ジョヤサとかけ声をかけますと、威勢も良くなり元気も出てくる素晴らしいかけ声と思います。
 ジョヤサのかけ声は、当神社の祭礼だけでなく、県内の神社のお祭りの時にも使用されたりもしておりますので、三吉節や三吉梵天だけのものではないようであります。

(平成12年初春「三吉さん」より転載)